こんにちは。
弥生美術館に来ました。
『画業60年還暦祭 バロン吉元☆元年』
という展覧会をやっています。
Q.バロン吉元がお好きなんですか?お若いのに珍しいですね?
A.いえ、全く知りません。なんなら"バロン吉元"という文字列そのものから初見です。
?
Q.じゃあ、弥生美術館に行きたかったんですね?もしくは竹下夢二の方にご興味が?
A.いいえ。弥生美術館のことも知りませんでした。で、竹下夢二って誰ですか。
………???
Q.あ、じゃあ東大絡みの何かで来たんですか?すごいですよね、この美術館って東大のキャンパスに囲まれるような場所にあって。
A.いや、場所も全く知らなかったし、東大に用事なんてないし、ていうか東大という単語に対してあまり良い思い出がない(現役で落ちて1浪しても落ちて1浪時は後期も受けたけど落ちた)ので触れないでほしいんですけど。
?????
Q.えぇ…じゃあ東京西部の民がわざわざ都心の知らない美術館の知らない作家の展覧会に行く動機って…?まさか…!吉の原のかえr
A.違います。
【茶番は終わりだ】
改めましてこんにちは。あでぃすです。
冒頭の茶番とは全く関係なさそうな話をしますが、皆様の中にも『チケットぴあ』を使ってる人って結構いるんじゃないでしょうか。私は野球観戦の際に神宮のヤクルト戦以外のチケットを買うのによく使わせて頂いております。
で、現代社会の基本として、こういうサイトには得てして"ポイント"がありますよね。世はまさに大ポイント時代、大クーポン時代、ですからね。
これ。ぴあポイント。今は使った後なので19ポイントしかないんですけど、この前までは219ポイントあったんです。10,000円以上のチケット買っても30ポイントとかそういうレートらしいので、いつの間にか結構お世話になってたんですね。
で、このポイントの存在自体は認識してたんですけど、てっきり世間のポイントたちと同じように、決済の時に割引に使える的なもんだと思ってたんです。ところが、違ったんですよ。
おススメラインナップと交換。あっ、これって…金銭としては戻って…こないんですね。確かに決済の時に"ポイントを使う"みたいな選択肢が出てこないなぁとは薄々感じてたよ。
じゃあ何と交換できるんですかって、コンサートやライブや劇場のチケットとか、美術館・博物館のチケットとか、タワレコのクーポンとか、WOWOW1ヶ月無料権とか、メモ帳とか、ノートとか、募金とか……なんか……その……
……しかも、選択肢がそれほど多くない。これは…
言っちゃ悪いけど、どう使う?
うーん…どうしましょうか…もう見なかったことにして放置してポイント失効を是とするか…もったいない精神に負けて適当に何かと引き換えるか…
こうなりました。
その当時の選択肢のうち、最もマシ…じゃなくて、最も興味を惹かれた弥生美術館のチケットと引き換えることにしました。よく見ると発券手数料を取られてるのでタダじゃないんですけど。
ということで、今回はチケットぴあに踊らされて…じゃなくて、良い機会を頂いたことですし、今回初めて存在を知った弥生美術館の、今回初めて名前を知ったバロン吉元の展覧会を見に行くことにしました。
【スタートに戻ります】
Q.ぴあのくだり丸ごと不要じゃない?
A.自分の意志と興味で弥生美術館に行ったみたいに書いたら文化人だと勘違いされるじゃないですか。
???
根津です。谷根千の根でしょ。知ってるよ。でも新宿より西の地理サッパリ分からん系人間だから根津が東大の最寄りの一つだとは知らなかったよっていうか東大広いな。
歩いてる若者は全て東大生で歩いてるおじさんは全て東大の教授か職員かで歩いてる中高生は全て東大を目指すスーパーエリートなんじゃないかという妄想に取り付かれたため背中を丸めて忍び足で心の中で「かなわねぇ~」と無限に呟きながら弥生美術館を目指しました。
目の前の建物が力強く工事していたせいで「そろそろ見えてくるはずなんだけど…ない…あれ…?なんで…?どこ…?あ、これかな…?」って感じの邂逅となってしまい、「見えたー!着いたー!来たぜー!」みたいな感動を獲得し損ねましたが到着です。
併設のカフェもあるよ(行かなかった)
入館。こういうとこの入口で「大人一枚」じゃなくて「招待券あるんですけど」って言うこと、滅多にない。ていうか人生初。
ということでカバンから"招待券"と印字されたチケットを取り出し堂々とかざしたんですけど…そしたら関係者だと勘違いされて「では、こちらの来客名簿にお名前を…」と言われました。え?
・いや、関係者じゃないし
・やっぱ知り合いにはタダのチケット配るんだな
・ていうかチケットぴあで弥生美術館の招待券引き換える人なんていないんだろうな
・でも、別に減るもんじゃないし、名前見てバロン吉元さん困惑するだろうなぁ、それちょっとそれ面白いかも
・じゃあ書いちゃうか
[名簿ちらっ]
・えっ!!!なんかみんなすっげー達筆なんですけど!!!しかも半分くらい筆ペンで書いてるんですけど!!!
・やっぱりバロン吉元の関係者ってみんな貫禄と実績を備えたすごい人々なのかな!!!そんな字ばっかりだな!!!
・これは名前書いたら字の下手さが目立つ気がする…!「誰だか知らねえ上に字下手クソなのがいるな。誰だコイツは」…ってなる!それは恥ずかしい!
…という脳内会議(3秒)を経て「あっ、それは大丈夫です」となりました。完。
そして、もぎられて返ってきた招待券とともに渡された紙なんですが
SNS等でのご感想をお待ちしております。
絵の謎味はともかくグッドだ…!ということでSNSじゃないけど撮った写真は使わせて頂きます。
この後の写真は!
バロン吉元の作品で!
弥生美術館の企画展です!
(明記しました)
【入場です】
さて、バロン吉元の展示は弥生美術館1階と2階で、
1階・マンガの原稿とか
2階・画家としての活動
だいたいこんな感じだったんですけど。
これ、写真撮影OKだからって、全部撮って全部載せようなんて思ったらキリがないですよね。なので個別の作品をパシャパシャするのは控えました。もし見たい人がいるなら自分で直接見に行った方がいいし、美術館とか風光明媚な所に行って写真撮ってばっかりだと「お前そんなんじゃなぁ…データは残っても記憶と網膜に残んねぇぜ?」って怒られるので。[誰によって?][要出典]
ということでー
ながやす巧。バロン吉元と同じ劇画の人だそうです。分からない…けど愛と誠の名前くらいは知ってる。あ、ガラスの向こう側はロビーのお土産売り場です。
"ギャラリー"だし劇画家の展覧会に花を贈るんだから画廊なんだろうなぁ…と当日は特に何も気にしてなかったんですが、銀座でクラブを経営してる会社だそうです。え?もう少し調べてみたら『有限会社 ギャラリー藤井』という画廊が竹久夢二の作品を扱っている…?これは…つまり…?分かんないからもうやめとこ。
流石にこれは分かる。石森章太郎ですよね。ていうか昔"新宿駅から歩いてラーメン屋に寄って南新宿駅から電車に乗って帰る"という無のアクティビティをした時に石森プロの目の前を通って「ハイレベルなオタクハウスの玄関!?あ、本物の事務所だ」ってなったことあります。
三芳寛要って名前から溢れるオーラのただごとじゃなさ、インターナショナルな会社名、世界レベルの大物か!?…と思ったんですが、出版社とその社長さんでした。HP覗いてみたらバロン吉元の最新の画集を出版してました。ビジネスライク。
上村一夫さんはなんか凄い人っぽいんですけど(1940年3月7日 - 1986年1月11日)って30年以上前にお亡くなりになってますね。生前に親交があったんでしょうか。
今回は展示されている作品ではなくお祝いのお花を撮りました。
全国各地のこういう催しで胡蝶蘭が消費されてると考えるとすごいビジネスですよね。今回発見した5つのお花、全部形とか色が違うんですけど、『"人に贈る胡蝶蘭の色と造形のチョイス"占い』とかありそう。白以外はちょっと高いとか複雑な型にすると高いとかあるのかな。三芳さんのやつは高そう。
終わり。
【終わりません】
嘘です。すみません。まだあります。ちょっとは展示物も撮らせてもらいました。
絵じゃないですね。何?いや、ギャンブル・麻雀・府中競馬場って単語が書いてある取材ノート、イカすなぁって思って。
やっぱり60年代~70年代の劇画家ということで、題材は飲む!打つ!買う!酒!暴力!SEX!みたいなのが多いですからね。ちょっとこのブログとシンパシーを感じる。いや、あまり感じない方がいい。普段文章でレポートしてる例のシリーズとか、劇画漫画に出来たら愉快なことになりそうですね…。
うん。麗しい女性が裏の世界で生きる作品も沢山ありました。例えば、マンションで金持ちのおっさんに愛人として囲われている女子高生の心情の機敏を描いた短編劇画漫画とかが展示されてました。気になりませんか?気になる方はどうぞ弥生美術館へ。
あ、遅ればせながらバロン吉元さんっていうのは
こういう人だそうです。あとはWikipediaとかグーグルの画像検索でお調べ下さい。
実際、冒頭で初見だ初見だって書いたように、20代の私の人生にはここまで全く縁がなかったんですけど、どれくらいの知名度で、どれくらいの世代にストライクなんでしょうか。
バロン吉元さんの代表作の『柔侠伝』ですが、第八話が『根岸競馬』って。馬券買ってワイワイやる話なんでしょうか。おそ松さんにもありましたねそんなの。いや、この目をしてる人たちが馬券買って叫んで終わりにはならんでしょ。馬券の当たり外れ以外の事件起こるでしょ。レース中に馬が死にそう。そしたら私は怒る。
これ部屋の壁に貼りたい。現実的な案としてはツイッターのヘッダーとかにしたい。
40年前の広告だそうですが、この時代から漫画の美少女キャラを企業が宣伝に使うなんてことがあったんですね。ちなみにこの子は『柔侠伝』のヒロイン『茜』だそうです。
…じゃあ、それなら2019年現在日本最高の飲酒女神キャラクターとして君臨している高垣楓さんでお酒の広告やってもいいよね。茜(日野)がカレーメシのコラボとかやってるんだから、出来るよね。頼むサントリー!お願い高垣酒造!やって下さい!箱で買うから!
【アクティビティのコーナー】
樹氷が気になったので駅前のイオンに探しに行ったら、樹氷は無かったけど似たような名前のジャパニーズ・クラフト・ジンを発見しました。「ロックでお楽しみ下さい」って書いてあるし大体同じということでいいですね。
あ、樹氷は後継の大樹氷とスーパー樹氷が今も本当にあるんですよ。売ってなかったけど。
良い感じの表情のポスターがたまたまあった。
どうせ実現しないので自作しました。
全く何のノウハウもない中、樹々をガブ飲みして泥酔しながら作りました。
どうかな?
…求むプロの人。
えー、それにしても、琴線に引っ掛かるものだけ写真に収めてると明らかにジャンルが偏りますね。バロン吉元さんは決してギャンブルと酒と美女ばっかりの作家さんじゃないんですよ。
2階はでけー絵(教養不足の表現)が並んでたんですが、一番いいなと思ったのがこの2枚。魅妖(左)と雅心(右)。照明の線が入ってしまいましたし、アイフォンごときのカメラじゃ良さが伝わらないですね。2階のでけー絵は直接見ないと真価を感じられないので、行こう。
弥生美術館では3階で高畠華宵展をやってて、併設の竹久夢二美術館も同じチケットで見れたのですが(というか弥生美術館→竹下夢二美術館と回ってロビーに戻ってくるのが正式な順路)、その辺りのお話は…スルーだ。
あ、いや、良くなかったとか印象に残らなかったとかではなく、写真ないので。文字だけで絵画の魅力をお伝えできるほどの感性と能力がないので。だから、ご自身の目で、どうぞ。
竹下夢二美術館エリアの出口にここを背景にするとインスタ映えする来場記念写真が撮れるよ!な場所があったんですが、男一人じゃ如何ともし難いので無を撮影しました。
ということで、見終わったー。帰りましょう。
ロビーに戻る途中に次回の展示の広告がありました。
あっ。
うん。
女学生服がポップカルチャーになった!
今から一〇〇年前に欧米からもたらされた洋装女学生服。日本の学生文化にすっかり定着しました。長いスカートがカッコよかった八〇年代。チェック柄スカートの登場で一気にミニ化が進んだ九〇年代。二〇〇〇年代には色・柄・デザインに驚くほどのバリエーションが誕生しました。ハイティーンの魅力を引き立たせる衣装として独自の発展を遂げ、今や日本発信のポップカルチャ―として海外の注目も集める日本の学生服。大正・昭和・平成時代の、多種多様な制服デザインと着こなし方をご紹介します。制服を愛する心をくすぐる珠玉のイラストレーション作品もお楽しみください。森伸之、青木光恵、かとうれい、和遥キナによる、本展描き下ろし作品も公開します。
はっ。気が付いたら無意識のうちに左上の紹介文を全部タイピングして文字色指定して太字にしてサイズを調整してました。
えー、
これは、最高の予感がしますね。
繰り返します。最高の予感がしますね。
最後にもういっちょ。
最高の予感がしますね。
今回最高の収穫は、4月からコレが始まることを知ったことかもしれません。ありがとう、チケットぴあ。
では、次回の弥生美術館探訪記、ニッポン制服百年史編でお会い致しましょう。さようなら。
【終わりじゃない】
こんな締め方は許さんぞ。女子高生好きの変態みたいに思われるだろ。当たらずも遠からずだけど。
…ということで、次回展示のポスターに興奮しつつ、館内をぐるっと一周回ってロビーに戻ってくると、ちょうどよくお土産コーナーがあります。
せっかく来たんだから何か買って帰りたいですよね。
入館料(800円)が浮いてるから、それくらいは…
…しかし、ちょうどいいのがない。画集。高い。トートバック。いや、この絵柄のを外で使うのはちょいと…。竹久夢二グッズ?それはスルーで…。うーん…
ポストカードって便利ですよね。お土産として何となく"行ってきました感"が出せるし、安いし、かさばらないし、無くなってても困らないし。
そして、今回の展示とは全く関係ないけどたまたま気にいったイイ感じのクリアファイルを買いました。中村佑介はさすがに知ってる。夜は短し歩けよ乙女とかの表紙の人ですよね。
おそらく過去の展示のグッズだと思うんですけど…
セーラー服と女学生 ~イラストと服飾資料で解き明かす、その秘密~ (2018.3.29~6.24)
あっこれかぁ。…ん?
セーラー服と女学生。
やっぱり、好きなんですか。
通報ボタン、用意した方がいいですか。
あれ…?今回は美術館に行ってきましたという気品溢れるエントリーだったはずなのに…なんでこんな終わり方になっているのかな…?
かな…?
な…?
『画業60年還暦祭 バロン吉元☆元年』は弥生美術館にて3月31日まで開催中!
みんなも放置してるぴあポイントを使って行ってみよう!
もしくは4月…それは桜と女子校生の季節…まで待ってニッポン制服百年史に行こう!
終わり。
本当の感想も言っていいですか。
やっぱ絵って、良いよね。
普段は文章と素材そのままの写真だけでブログ書いてるけど、表現できることに限界があるし…
絵を書けたら色々と便利だろうなぁ~~~ってバロン吉元先生の作品を見ながら改めて思いました。
あと、せめて画像を編集する能力もあったら…いいよね…
勉強すっか。バロン吉元先生みたいな劇画とまんがタイムきらら系の絵だったらどっちがいいかな。
終わりっ。