★コミケット95において『早稲田テンポイント』に寄稿した文章①です。
地方競馬のスタンプラリーをきっかけに全国の地方競馬場を巡っている近況をまとめました。皆様のための羅針盤としての価値は…あまりないんじゃないかな?
本文中でも書きましたが、2月11日に高知競馬に行って、めでたくコンプリートとなります。いぇいいぇい。
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【こんにちは】
今この文章を読んでくれているということは、競馬、お好きですね?いやー、今年も色々ありました。アーモンドアイとかね。ワグネリアンとかね。あと、レッドルゼルって馬が世界レベルらしいので、年明けのレースは注目しておいた方がいいという噂ですよ。
じゃなくて、今回のテーマはJRAじゃないんです。皆さん、地方競馬には興味ありますか?私はありません。ぜんっぜん詳しくないです。なんならクラス分けの仕組みすらうろ覚えです。麻雀の符計算くらいうろ覚え。今、”ふけいさん”で変換しようとしたら”婦警さん”しか出てきませんでした。エッチですね。いや、エッチじゃないか。
…ごめんなさい。もう本題に入るんで勘弁してください。えー、私は地方競馬には全然興味はないんですけど、去年の夏からの1年半ほどで帯広競馬場と門別競馬場と盛岡競馬場と水沢競馬場と浦和競馬場と船橋競馬場と大井競馬場と川崎競馬場と金沢競馬場と笠松競馬場と名古屋競馬場と姫路競馬場と佐賀競馬場に行きました。
【なんでだよ】
知っていますか、この日本で、「地方競馬プレゼンツ 旅うまチャレンジスタンプラリー」というイベントが開催されていることを。「全国15ヶ所の地方競馬場を巡って、スタンプをゲット!制覇した競馬場の数に応じて、豪華商品が当たるチャンス!!」(原文ママ)だということを!
そうなんですよ。詳しいルールとかは適宜ググって頂いた方が速くて安くて正確だと思うのでソレでっ!って感じで済まさせてもらいますが、今って地方競馬場に行くとスタンプが置いてあって、それを集めて応募すると何かイイことが起こるかもしれない、俗に言う「スタンプラリー」というイベントをやってるんです!
ということで、やってるもんだから、私も偶然の流れに導かれていつの間にか参加することになり、いつの間にか最難関の15場完全制覇を目指すことになっていました。
で、現状こういうことになっている訳ですな。リーチです。さらに、2019年の2月11日に高知競馬場に行くことが内定しております。ゴールです。ありがとうございます。
なので、今回はスタンプラリーを巡った思い出に乗せて、各地方競馬場をご紹介したいと思います。旅うまチャレンジの期間は2017年8月1日から2020年3月31日まで。これを読んでいる諸兄!まだ1年と3ヶ月あります。そして、スタンプは3場、5場、10場、15場の区切りで応募が可能!私みたいに全てを巡るキチガイプレイは必要ありません!今から、どうですか?
①帯広競馬場
訪問日:2017年8月21日
行き方:羽田→帯広空港→バス
良い点:心地よい。馬がでかい
今回のスタンプラリーの起点となった場所です。ここに来るまではスタンプラリーの存在自体を知らなかったんですが、一緒に来ていた先輩に「こんなのがあるんですよ」とスタンプラリーの台紙を渡されたのが地獄の始まり…じゃなくて、壮大なチャレンジの始まりでした。
帯広競馬場自体は2回目。最初に来たのはさらに3年前だったでしょうか。全然変わってなかったですね。
有料のプレミアムラウンジに入って、豚丼2杯食べて、ビール飲んで、チョイ負けで終わって、開催終了後は帯広駅近くのネカフェまで徒歩(40分)のパワープレイを敢行して、負けたくせに途中で焼肉を食べました。旅先だから。
②門別競馬場
訪問日:2017年8月22日
行き方:帯広→札幌→送迎バス
良い点:途中で温泉に入れる
日付からお分かりの通り、帯広からのハシゴ参戦です。この時点では「へ~3場のスタンプ集めれば応募できるんですね~東京戻って大井のスタンプ押したら終わりじゃないですか~」って言ってました。どうしてこうなったのでしょうか?
で、ホントに意味分からなくて面白かったんですけど、開催途中に「行きたい人はバスで送り迎えするので、近くの温泉に行ってきてもいいですよ」というサービスがあったんですよ。当日は「なんて心温まるんだ…ゆかしすぎ…」と思ってましたが、よく考えたら主催者が客に馬券を買うことを放棄させてますからね。で、門別競馬場のバスに乗って近くの『とねっこの湯』に行き、4Rから6Rくらいまで温泉に浸かってご飯食べて休戦してました。まあネットで買おうと思えば買えたんですけどね。
さて、右上に各場で買って記念にとっておいた馬券を貼ってますが、帯広は阿部武臣騎手で、門別は阿部龍騎手ですね。なぜでしょうか。答えは私も阿部だからです。世界に羽ばたけ阿部一族。北海道の競馬を制しろ阿部一族。
③盛岡競馬場
訪問日:2018年6月4日
行き方:八重洲南口→盛岡→タクシー
良い点:ひっろ~~~い
たまたま最初の2つは訪問順にもなっていましたが、ここからは北から順に紹介していきますね。盛岡競馬場には今年の6月に訪問。夜行バスで早朝に盛岡に降り立ち、暇すぎたので市街地を散歩して盛岡城跡にも行って、優雅に新幹線でやってきた”会社の上司”と合流して、タクシーに乗って行きました。着くまでがすごい。山。山城。天然の要害。戦になったら盛岡競馬場に砦を築けば結構持ち堪えられそう。
そんな場所にあるので、土地の使い方が豪華。全てがだだっ広い。そりゃ芝コースだって用意しちゃいますよね。全体的に売ってるものも美味しかったし、気軽には行けないけど良き場所でしたね。あと、岩手競馬にも阿部騎手がいるんですね。
…この日の夜は水沢のスナックに行きました。水沢?
④水沢競馬場
訪問日:2018年3月26日
行き方:東京駅→水沢江刺→タクシー
良い点:破産しなかった
水沢ってどこ?岩手県の奥州市だそうです。盛岡と比較すると岩手県の南側になりますね。東北新幹線で水沢江刺駅に行き、タクシーしか手段がないのでタクシー。こっちは一人で行ったので自腹です。
この日は死ぬほど当たらなくてメインレースを前に現金が45円しかなくなってしまったんですけど、メインのプリンスダム、あの池江泰寿厩舎にいた良血馬プリンスダムのおかげでトントンに戻って生還しました。水沢競馬でプリンスダムに命を救われるなんてこと…あるんだよ…!盛岡の記念馬券がプリンスダムなのはこの時の感謝を込めてです。
そして、帰りは気分が良くなったので徒歩。水沢駅まで30分。割と厳しい行程だったので皆様は真似しない方がいいです。そして、水沢のスナックに行きました。スナック?
…えーとですね、盛岡に一緒に行った”会社の上司”が元々地方競馬フリークで、各地の競馬場近くに行きつけの店を持っていて、水沢競馬に行くって話をしたら様々な経緯を経て「行ってこい」と。一人で自腹で東北のスナックとか何なの(楽しかった)。この2ヵ月後に、盛岡競馬の帰りにその上司と一緒に同じスナックに行ったわけですね。
⑤浦和競馬場
⑥船橋競馬場
⑦大井競馬場
⑧川崎競馬場
南関4場は省略します。旅じゃないし。何度も行ってるし。いつ行ったか覚えてないし。でも水沢に行く前には4場全部のスタンプを押し終えてました。
バックドアルート、友道厩舎に入ったからマジでマジのやつかと思いきや、再転入初戦が芝からダートに変更になって大惨敗して即放牧に出されて戻ってきませんね…。
⑨金沢競馬場
訪問日:2018年5月8日
行き方:バスタ新宿→金沢→無料バス
良い点:本場のやおt…を見れた
5月8日に福井で中日-ヤクルト戦をやるってんで、「その日の昼に金沢競馬に行っておけばパーフェクト北陸マスターになれるのでは?」と思って突撃。金沢は駅が広いので早く着いても色々あって便利。アパホテルの隣にニセアパホテルがあったりしたよ。
野球のために福井に移動する必要があったのでそれほど長くは滞在してませんが、2Rで何かよく意味の分からない配当が見れたので面白かったです。後で「やっぱあのレース変だったよな」と思って調べたらネットで盛り上がってました。
あと、名物と言われているSUSHIを食べたり、二ノ宮厩舎の馬だったので良く知ってるリュイザンが走ってたりしてたので満足ぞよ。負けたけど。
その後の福井での野球は途中から土砂降りになって10回裏降雨コールド引き分けという地獄絵図でした。
⑩笠松競馬場
訪問日:2018年1月22日
行き方:バスタ新宿→名古屋→笠松駅
良い点:お土産コーナーで心温まった
オグリキャップ推しの笠松競馬。競馬場自体はまあ何というか特筆すべきものもない地方競馬場だったんですけど、そろそろ帰るかっていう最終レース発走前の時間にお土産コーナーというか、グッズ売り場というか、そんな場所を見つけたので入ってみたら、そこのおばちゃんがいい人でタダでアンカツのお守りをくれました。
そこに至るまで様々な経緯と会話の流れがあったんですが、最後だけ記すと「せっかく笠松まで来てくれたのに手ぶらで帰すことになっちゃうじゃない!」って。商売を放棄してるけどいい人でしたね。大丈夫なんでしょうか。
帰りは新幹線を使いましたが、この日は関東で大雪が降った日で、危うく帰宅に失敗して凍死するところでした。アブナスラインでした。ギリギリでタスカータソルテでしたけど。
⑪名古屋競馬場
訪問日:2017年9月17日
行き方:東京駅→名古屋→名古屋競馬場前駅
良い点:宮下瞳さんと木之前葵ちゃんがかわいい
ナゴドの試合を観る前に寄っとこうという軽い気持ちで訪問。軽い気持ちだったので到着は1時過ぎだったし、退散も4時前。しかもボロボロに負けた。スタンプ押しに来ただけ。もうすぐ無くなる、というか弥富に移転するんですよね。それならもうちょっとちゃんと滞在しておけば…ってほどの場所でもなかったんですけどね…(東海に厳しい)。
そして、印象に残っているのは宮下瞳騎手の美しさと木之前葵騎手の可愛さですね。それしかありません。これはマジです。マジマジのマジです。目の前で見ないと分からない要素なので、そのためだけに行く価値はアーリントンカップ。
全然関係無いんですけど、最寄の名古屋競馬場前駅って駅前に名古屋入国管理局があって、駅周辺に外国人しかいなくて異国情緒が3億点でした。そこも見所さんですね。
⑫園田競馬場
訪問日:
行き方:
良い点:
…?
…いや、最初のページに、園田競馬場に行ったとは、書いてないよね。
あのですね…園田はですね…園田競馬に行くっていう知り合いに「じゃあスタンプ帳渡すから押してきて下さい!」って…頼んで…。
いやだってさぁ、そりゃあ全場回ることになるなら自分で全部行きたかったけど…この時はまだ、まさか完全制覇を目指すことになるとは思ってなくて…。
ということで、行ってないけどスタンプは埋まってます。今度行くから!
⑬姫路競馬場
訪問日:2018年8月29日
行き方:姫路駅→レンタサイクル
良い点:馬がいない
…いや、どうして姫路競馬場をスタンプラリーに含めたんですかね。競馬やってないじゃん。場外馬券場じゃん。コースの上に通路敷いてあるじゃん。
バスの時間を逃した上に姫路駅から結構遠かったので、レンタサイクル、正確には近頃流行りのシェアサイクルってやつで競馬場までかっ飛ばしました。途中で交通量が多いのに道が狭いエリアがあって、シェアサイクルのポンコツ性能では死ぬかと思いました。
で、ひえ~ってなりつつ到着。競馬場はと言うと、全くもって開催を再開できる状況じゃなかったですね。で、珍しいなぁと思って写真をわんさか撮ってたら警備員のおっちゃんに怒られました。「人が写ると問題になるからダメだぞ」って。
で、怒られたついでにそのおっちゃんと10分立ち話をする妙なコミュ力を発揮しました。そこで聞きましたが、何かやっぱり1~2年で再開できるような状況ではないらしいですよ。ただ、スタンドとかは改装してかなり綺麗になってるし、このまま場外馬券場だけとして使うには勿体無いようで…。現在はスタンドの半分だけがピカピカで、もう半分は昭和の遺構、すなわち廃墟みたいな感じでした。
⑭高知競馬場
訪問日:2019年2月11日(予定)
行き方:
良い点:
楽しみです。
⑮佐賀競馬場
訪問日:2018年7月31日
行き方:熊本→鳥栖→バス
良い点:馬主エリアっぽいところで見れた
九州旅行に行っていて、熊本に泊まった翌日に訪問しました。荒尾競馬場はなくなっちゃったね。
フルで滞在する時は指定席に入ることが多いんですが、この日の佐賀は「指定席エリアは工事中のため仮設のスペースを開放しています」とのこと。それで、その仮設の指定席とやらに行ってみたところ…完全に馬主もしくは職員のためのエリア。ていうか途中からマジで馬主っぽい人も入ってきたし、おいおいおいおいって感じでござんした。
快適でしたね。外は全体的にボンヤリと広くて、盛岡ほどじゃないけど雄大な感じでした。
あと、ラーメンが美味しかったよ。
【おまとめ】
さて、こんな感じで地方競馬場を13ヶ所巡り、14個のスタンプを押してきたわけですが(計算が合わない)、やっぱり、人が少ないですね。どこも。それでも売り上げが回復してるってのはネット投票の普及のおかげなんでしょうけど。馬券の売り上げは良くても、これじゃ場内のお店とかが潰れちゃいます。まあ「本場の施設を救うために現地に行こう!」なんて言うつもりはありませんが、でもまあ、書を捨て町に出る、スマホを叩き割りマークシートを塗る、そんな日があってもいいんじゃないでしょうか。
ここまで書いておいてアレですが、実際に地方の競馬場に入ると、大して何のイベントもなく馬券買っておしまいになるので、前後の旅行プランは立てといた方がいいです。旅打ちの醍醐味は、その前後にあり。幸いどこも観光にはいい場所ですから…!では。