こんにちは。
「菊花賞で好走して長距離大丈夫って分かったし、春天がダメなわけないっしょ」
『ゴールドシップは4、5番手だ!ゴールドシップはこれは届かない!先頭は6番フェノーメノ!2番手は1番トーセンラー!レッドカドーが3番手!ゴールドシップ4着争い!フェノーメノだ!!フェノーメノゴールイン!!!』
「ダメでした…」
コレです。
「菊花賞で強かったから春天も当然走れると思ったのになんで~~~~~?????」問題です。
今年の春天って、おそらく史上初の状況になりそうなんですよ。何がって
1番人気フィエールマン(4歳馬) ←昨年の菊花賞1着
2番人気エタリオウ(4歳馬) ←昨年の菊花賞2着
3番人気ユーキャンスマイル(4歳馬) ←昨年の菊花賞3着
こういうことですよ。整い過ぎている。まず、菊花賞の1~3着馬が揃って翌年の春天に出てくること自体がほとんどないし、こんな綺麗な順番で上位人気を独占することもない。まあ今年だってシャケトラが無事なら1~3番人気のどこかに割り込んでたはずで、やっぱりいくらなんでも明け4歳馬3頭で上位人気独占ってのは普通は起こらない。
それで、春天といえば概ね荒れるじゃないですか。ここ2年の平穏っぷりには心底失望してるんですけど。それはともかく、波乱の片棒を担いでいるのが『人気で吹っ飛ぶ明け4歳馬』じゃないですか。そしてそういう明け4歳馬は菊花賞で好走したから春天で人気になっているパターンも多いじゃないですか。
分かる。だって京都3000mの菊花賞でしっかりと結果を残して、世代上位の実力と長距離適性を証明してますからね。そりゃあ200m延びただけの同じ京都外回りでレースぶりが変わる訳ないじゃんって思うもんね。
…そんなことないじゃん。割と頻繁にダメじゃん。レインボーライン(4歳時)とかサウンズオブアースとかサトノノブレスとかゴールドシップ(4歳時)とかオルフェーヴルとかローズキングダムとかフォゲッタブルとか派手に負けたじゃん。1年越しでいいならゴールドアクターとかアサクサキングスとかデルタブルースも負けたじゃん。人気で。『菊花賞の実績』をアテにされてさぁ。
うん。思うに、21世紀の菊花賞って別に長距離戦の適性は何ら保証してないんですよ。極端に言うと、長距離適性ゼロの馬が18頭集まってレースして、その中で単純に能力の高い馬が勝つみたいな。
ローズキングダムが一番の適例だと思うんですけど、今振り返ったらどう見ても長距離馬じゃないのに菊花賞は2着じゃないですか。あれってただ単に他の17頭より純粋に強かったから2着になっただけですよね。今振り返ると。でも2011年の春天ではトゥザグローリーと人気を分け合って2番人気になってたんですよ。「強いし…あと菊花賞も走れたから距離も大丈夫だと思うし…」って。大丈夫じゃねぇんだよ。菊花賞の好走は距離適性や長距離向きの精神力を保証しないんだよ。トゥザグローリー1番人気も全く意味分かんないけどね。今振り返ると。
逆に、菊花賞勝ったのに春天には見向きもしなかったエピファネイアとかキセキとかは英断ですよね。春天出てたらカモだったと思いません?あ、どっちも角居ですね。やっぱ分かってるんだなぁ。
…さて。いや、これは別に『菊花賞で好走した馬は春天でダメ』って言いたいわけじゃないんですよ。普通にどっちも走る馬だっているし。オルフェーヴルの負けなんてそういう話じゃないし。ゴールドシップとレインボーラインなんて一旦ダメと思わせてから勝つし。ステイゴールド産駒ってヤベェ奴ばっかだな。
話が逸れた。いや、だから『菊花賞と春天って意外と関係ないから、あんまりそこに引っ張られない方がいいんじゃない?』って言いたいんですよ。それこそ今年みたいに人気には如実に反映されちゃうんだから。
そもそも去年の菊花賞ってどうしようもないスローで2000m戦かな?って感じの直線とラップだったし。
フィエールマンってどう考えても距離適性1800~2400mの馬じゃない?
エタリオウは…どうかな。これは普通に走る方っぽい…?でも春天でかっこよく勝ったりかっこわるく負けたりすることでお馴染みステゴ産駒だしな。
ユーキャンスマイル?ダイヤモンドS勝ち馬が春天で来たことって何回ありました?個人的にはローズキングダムとトゥザグローリーとフォゲッタブルを足して3で割った馬のように見えますけど。
ということで、今年の春天は
1円も買いません。
直前の京都10R端午Sを3億馬身差で勝つ予定のレッドルゼルに今週の予算を全て突っ込むので。
以上、ラジオネーム"あでぃすくん"さんからのお便りでした。さようなら。