あでぃすでぃす

一つ文章を書くたびに寿命と社会的評価が削れていくおブログです。

バンダイアタミ BANDAI_ATAMI 磐梯熱海

f:id:addis:20190627231152j:plain


郡山から電車で20分ほど西に向かったところにある磐梯熱海温泉に行った。磐梯という名前の通り磐梯山のふもとにある町であり、熱海という名前が示す通りの温泉街である。いや、後者はそういう話じゃなくない?と思われるかもしれないが、源頼朝の家臣であった伊豆出身の伊東氏が鎌倉時代にこの地域の領主となり「なんかここ良い温泉あんじゃ~ん!磐梯の熱海温泉って名付けたろ!」とかなんとかで磐梯熱海という地名を爆誕させたので、磐梯熱海の熱海は秘宝館でお馴染み静岡県熱海市の熱海なのだ。あ、すいません。熱海は秘宝館以外でも色々とお馴染みですよね。例えば…えー…なんかで。あ、あれ。なんか良さがあると噂の喫茶店とか。

 

f:id:addis:20190627231438j:plain

 

本物の熱海の話はともかく、そんな磐梯熱海温泉に行った。その理由とは、バンダイアタミの語感がバンダイナムコに似てるからである。嘘である。いや、10%くらい本当である。「郡山からすぐ行けてちょちょっと観光気分が味わえる場所ないですか~?」と探していたところ候補の1つに挙がったのが磐梯熱海温泉だったが、他の候補を押し退けて当選した理由こそが「今年も高垣楓さんの誕生日が近付いているなぁ」「高垣楓さんの趣味といえば温泉めぐりやなぁ」「高垣楓さんが登場することで知られるアイドルマスターシンデレラガールズを擁するバンダイナムコエンターテインメントっぽい名前の磐梯熱海温泉があるなぁ」「…聖地巡礼!?(錯乱)」というものなのだ。もしやそなたは頭がお詳しいのではないですか?と画面の向こうの貴女に思われているような気がするが、実際そういう経緯で決まったのだから仕方がない。じゃあ逆に聞くけど他にどんな理由があったら磐梯熱海温泉に行くことになるんですか。何があるんですか。

 

f:id:addis:20190627231707j:plain

 

ということで来た。紛れもなく来た。福島県郡山市熱海町熱海に。郡山⇔磐梯熱海の電車は1時間に1本しかない上に、この日は昼過ぎに郡山に着いて、磐梯熱海温泉に行って戻って夕方には開成山球場でヤクルトの試合を観るというタイトなスケジュール。なので一分一秒も無駄には出来ないからこそ下調べはバッチリ。分単位のスケジューリングもバッチリ。地図も目的地も順路も全てマーキング済み。よっしゃコレでテキパキ観光して温泉入るぜ!

 

f:id:addis:20190627231928j:plain

 

…と意気込んでたら、東京から郡山へのバスが30分早く到着して、本来なら乗れなかったはずの1時間早い磐梯熱海行き電車に乗れてしまったので、持ち時間が丸々1時間増えた。せっかくRTAの如く寸分の狂いもない磐梯熱海観光をしようと思ったのに。まあ、当たり前だけど温泉街の観光なんて時間に縛られずのんびりやった方が346億倍良いに決まっている。あざす、せっかちなバスの運転手さん。

 

f:id:addis:20190627232020j:plain

 

こんな感じで、磐梯熱海温泉は正直に申し上げるとやや寂れた系統の温泉街である。廃墟…じゃなくて営業しているかどうか疑わしい建築物も若干ある。火曜日の昼時なので当たり前だが、道行く人は全然いなかった。とはいえ、温泉宿の数は豊富で、ほとんどが日帰り入浴を受け付けている有能っぷり。その中で私はやや山奥に分け入ったところにあって、何やら風情がありそうな『八景園』という旅館の日帰り入浴を利用することにしたんだ。だって、山を歩くの、楽しそうだったから。あと、その道中で観光名所の発電所とか滝とか見られるって、お兄ちゃんが言ってたから。急に理由と文章が幼児退行して思わずお兄ちゃんとかタイピングしてしまったが、お兄ちゃんはいません。

 

f:id:addis:20190627232227j:plain

線路に侵入し放題

 

f:id:addis:20190627232319j:plain

これですね

 

f:id:addis:20190627232527j:plain

水きれい

 

f:id:addis:20190627232624j:plain

観光名所の丸守発電所

 

f:id:addis:20190627232739j:plain

そうなんだ

 

f:id:addis:20190627232819j:plain

観光名所の大峯不動尊。杭朽ちてるけど

 

f:id:addis:20190627232921j:plain

観光名所の不動滝。釣りしたい。どうぶつの森ならオオイワナがいる

 

f:id:addis:20190627233219j:plain

引きだと風流ですね

 

f:id:addis:20190627233634j:plain

まだですか

 

f:id:addis:20190627233718j:plain

自分で望んだことだけど結構登るし距離あるし辛い

 

f:id:addis:20190627233834j:plain

はーよいしょ

 

f:id:addis:20190627233916j:plain

 

到着。フロントには誰もいない。まあ日帰り入浴をやっているとはいえ、平日火曜日の13時台にやってくる人間がいるなんて実際のところ想定していないだろう。チェックイン前の時間だし。ベルを鳴らすと、なぜかフロントの奥からではなく脇の厨房っぽいところから話のイマイチ通じないおじいちゃんが出てきた。一通りやりとりをしつつ「これ全然話が通じてないような気がするけどこのまま入って大丈夫なんですか…」と不安を感じ始めたところでフロントの女の子が出てきてくれた。あやうく無断入浴の罪を着せられるところだった。あのおじいちゃんはどういう立場のおじいちゃんだったのか。

 

f:id:addis:20190627234230j:plain

 

この一連の流れから当たり前田幸長のナックルボールだが、温泉は完全なる貸し切り。最高。超最高。最近なにかと最高って言っちゃうな。気を付けよう。まあいいか。実は、温泉とか銭湯は好きだが、とにかく人が多いのは嫌なのだ。それこそ、地域住民のおじちゃんおじいちゃん達の憩いの場となっているような銭湯とか、超苦手。萎縮しちゃう。話しかけられるのも嫌だし、万が一「見ない顔ですねぇ…!」とかイチャモンを付けられようもんなら死ぬ。赤面してショック死する。脱衣場でコソコソしなきゃいけないのも嫌だし、大浴場のあるホテルとかでも「これくらいの時間なら人少ないかな…?」って見計らって入ったりしている。

 

f:id:addis:20190627234327j:plain

 

ということで、貸し切り状態というだけで最高だった磐梯熱海温泉。山奥まで歩いてきてよかった。駅前の公衆浴場とかじゃこうはいかない。こうやって写真も撮れちゃうし、脱衣所ではタオルも巻かずに扇風機の前を占拠できるし、鼻歌だって歌い放題だ。あ、そんなことばっかじゃなくて、温泉そのものも最高だった。アルカリ性の温泉であからさまに肌がヌルヌルからのツルツルのスベスベになっていくことが分かる。「美肌の湯」とか「磐越三大美人の湯」とか言われているらしい。まあ、高垣楓さんには是非とも入ってほしいけど、私には無用の長物っていうか。いらねえんだよ美肌は。風俗行くたびに美肌を褒められるくらい元々男性のレベルを超越した美肌だし、じゃあそれが何かの役に立つかっていうとなーんにも立たないよ。

 

f:id:addis:20190627234540j:plain

 

前述の通り時間的に余裕があったので、ゆったりした。ゆったりゆったりした。帰りはお土産屋に寄って、福島の日本酒とあん肝の味噌漬けとクリームパンを買って駅に戻った。クリームパンは電車を待ちながら食べて、日本酒は磐梯熱海駅から郡山駅に戻る間にラッパ飲みで頂いた。酔った。

 

f:id:addis:20190627234637j:plain

こういう手作りのクリームパンね

 

ただの旅記なので、オチは付けません。バンダイアタミエンターテイメントでした。

 

f:id:addis:20190627234834j:plain


これはあくまでもオチではなく、今回の訪問への感謝を示した画像です。