宝塚を観てきた。
ちゃんと言うと、宝塚歌劇団の公演を観てきた。
もっとちゃんと言うと、梅田芸術劇場シアタードラマシティにて宝塚月組公演『チェ・ゲバラ』を観てきた。なので、宝塚(地名)には行っていない。
なぜ宝塚(地名)での宝塚(歌劇)ではなかったのかというと、宝塚(歌劇)はチケットを取る段階から相当な難関で、宝塚(地名)での本公演はまったくチケットを取れる雰囲気すらなかったから。
なので、宝塚(地名)ではなく梅田のちっちゃい箱でやる、出演者もちょっと少なめのプチ宝塚(歌劇)を観に行くことにしたのだ。こっちはチケット取れた。
ただし、こっちですら8/19の公演のチケットを6/12に先行抽選申込して確保した。てえへんだ。
過去にもこんな話をしたように、さりげなく「一回宝塚行ってみたいのぉ」とは思っていたが、これを書いたのが去年の8/24で、実現したのが今年の8/19。ほぼ1年。何故かというと、チケット取れない→また今度にしよ→しばらく忘れる→あっ宝塚観に行きたいんだった→チケット取れない→また今度に…というのを何度も繰り返していたから。
そんな足踏みをしながら、やっと行き着いたのが宝塚(梅田)である。まさか、宝塚より先にストリップを観に行くことになるとは思わなかった。
かっけ
で、うっすら知ってたし、たぶんそういうもんなんだろうとは思っていたが、想像以上に"女性の世界"だった。
舞台上に女性しかいない…というのは宝塚歌劇の最大の特徴なので誰もが知るところだと思うが、客席にも女性しかいない。で、あんまりこういうことを書くと怒られるかもしれないが、おばさんしかいない。30~60代の女性で観客の8割を占めているような感じだった。で、10代~90代の女性で観客の9割9分を占めているような感じ。男性は残りの1分です。おおむね。なお、男性のほとんどは夫婦やカップルで観に来ている片割れなので、私のように男一人で来てるのは、1厘くらい。おおむね。
正直、開場前の待機列で察した。
でも、そんなにジロジロ見られたり怪訝な顔をされたりツバかけられたり足を引っかけられたりはしなかったので、男性が観に来ることに対する拒否反応はなさそう。ていうか、何らかの関係者と思われてそう。
また思い付いたので怒られそうな例えをしますが、ストリップ劇場にいる客層の性別を反転させたら宝塚の客層になりそうっす。ストリップは当然9割9分男性なんだけど、やっぱり若い人は少なくておっさんばっかりだったんですよね。
かっけえなあ
で、公演の内容である。まあ「思ってた通りです」と表現するのみである。宝塚だった。これが日本最高の演劇なのか…!
ただし、宝塚(地名)の宝塚(歌劇)ではないので、舞台は小さい。あの超でっけぇ階段はないし、人数も本公演の半分くらいしかいない。しかも題材が『チェ・ゲバラ』なので、キラッキラでブリッブリなダンスはなかった。汚れた軍服着てゲリラ戦とかやって、国連総会で演説ブチかましたりしてた。
雪組 宝塚大劇場公演『Gato Bonito!!』初日舞台映像(ダイジェスト)
つまり、こういうのではなかった。
じゃあお前、それって宝塚の本質をまだ堪能できてないってことじゃないか?と思われるかもしれないが、その通りである。今回はまだ宝塚のチュートリアルを終了したに過ぎない。でも、"チュートリアル"と表現したように、いきなり宝塚に行くよりは良かったような気がする。無の状態から即で宝塚大劇場に突撃したら、戦死していたかもしれない。色々と「あぁこういうもんなのか」と確認できて良かった。
今回は月組公演だけど主演は専科の轟悠だった。よく分からないので流します
事前に初心者ガイド的なものを確認したところ、「オペラグラスは必須」と書いてあったので「???」と思いつつ一応持って行き、周りの女性たちがほぼ全員膝の上に出していたので「どこでどう使うんだ…?」と思いつつ習ってスタンバイして開演の時を迎えたが、いざ始まったらメッチャ使った。特定の演者の顔を凝視するときに使うんすね。
あと、右のおばさんが途中からガンガン泣いてたし、左のおばさんは特定のキャラの見せ場のたびに挙動が強めになってた(気がした)。もうよく分からん。私もラスト1秒の演出がカッコよすぎて少し痺れと涙腺への刺激を受けた。
かっこいいっす
まあ、確かに女性の方が興味を持ちやすいジャンルであることは確か。
が、純粋に演劇としてのクオリティが高いので、この芸術を女性だけのものにしとくの、もったいなくない?とも思う。
思う。
はー
思うよね。
ということで、10月7日に行ってきます。『チェ・ゲバラ』と同じ月組公演にしてみました。
たまたま手元にあった冊子で名前と席を隠しただけなので怪しいダフ屋からもらった訳じゃありません。さようなら。
こういうやつの方が"宝塚っぽい"けど、まあこういうのは男性受けしないよね